僕に家から歩いて5分程、大学がある大通りの交差点の角に母、佳美が勤めて
いるコンビニがある。
ブルーのタテ縞のユニフォームにデニムのジーンズ、明るくカラーしたショートの
髪が可愛い童顔と相まって、もうやがて40歳になるとは思えないくらい若々しい。
レジで客の大学生と言葉を交わす笑顔の母は、いつもの母と違って見える。
その時の佳美は、母ではなく一人の女性の顔だった。
夕方、部活が終わ
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