去年の夏はやたら暑かった。高校生のオレは、大学生と偽り海辺の町でバイトしていた。オレの勤務は時間が不規則で、出番と非番でシフトが組まれている。若いので夜に回されてしまいがち。だから暑い昼間にアパートにいるハメになる。がちゃん!外で音がした。何だろうと眺めると、自転車が転がっていた。運転者は?外へ出ると、女の子が蹲っていた。小学生だが体格がいい。
「大丈夫?じゃ無いねこれは。」
「う・ん・いった
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