美佐子は、すぐ下に住んでいるおじさんの部屋へと向かった。外へ出ると真夏の暑さで熱風が美佐子の全身を襲った。「やはり、外は暑いわね。家の中はク-ラがよき効いていて涼しいから、よけいに暑く感じられるわね」 公園からは蝉の鳴き声が盛んに聞こえてくる。夏休みとあって外では、子どもたちが虫かごを持って走りまわっていた。 美佐子は木戸のドアの前に着くと チャイムを鳴らした すると すぐに木戸がドアを開け
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